どうも!新潟の心理学ダイスキ社会人、なつです!
子供の褒め方ってすごく難しいですよね。
テストでいい点数をとった時は褒めてあげたいですが、「96点なのね!すごい!…でもあと4点取れたらよかったね」などと言ってしまっていないでしょうか?
また、宿題をやらない子供に対して、
「なんで宿題をやらないの!?」などと言うと、
「今やろうと思ってたのに!」などとキレられ、
なかなか上手くいかない…なんてことないでしょうか?
今回の記事では、適切な子供の褒め方や、子供が失敗した時の対処法を、心理学の視点で書いていきたいと思います。
あなたの子育てや、奥さんや旦那さんに家事を手伝って欲しい時など、色々なことに使えますので少しでも参考になれば嬉しいです!
それでは内容を見てみましょー!
「アメとムチ」の「ムチ」はいらない!?
ネズミを使った実験
こんな実験があります。
- T字型の通路を用意し、Tのタテ棒の一番下にネズミを配置する
- 3つのパターンを用意し、どのパターンでネズミが一番早く【Tのヨコ棒の左側に行くか】検証する
3つのパターンとは、
- 左側にエサ、右側には何もなし
(アメのみ) - 左側にエサ、右側に電気ショック
(アメとムチ) - 左側に何もなし、右側には電気ショック
(ムチのみ)
です。
「アメとムチ」という言葉はよく聞きますが、成功したらご褒美(アメだけ)にしたパターンと、失敗したら罰ゲーム(ムチだけ)にしたパターンも用意したのです!
この3つのパターンで、それぞれ何回か同じようにネズミをスタートさせます。
あなたはどのパターンが、一番早く左側にネズミが行くようになったと思いますか?
「アメだけ」が一番良い結果になった
成功したらご褒美、失敗したら罰ゲームの②番が、一番効果がありそうですよね。
しかし、ネズミが一番早く左側に向かうようになったのは、①番の「アメだけ」のパターンだったのです!
失敗しても怒られたり、罰ゲームを受けたりすることがない状態の方が、ネズミがよりガンバルようになったのですね。
「ムチ」があったネズミたちはどうなったの?
②番と③番は、いわゆる「ムチ」がある場合でした。
この2つの実験をしたネズミたちは、何回か実験をすると、全く動かなくなってしまったというのです。
「頑張ればエサがもらえる」という②番でさえ、「失敗したら電気ショックはやだなー」と思い、動かなくなってしまったのでしょう。
「褒める」ことだけでいい!
以上の結果から、一番よかったのは、
上手くいった時だけ、ご褒美がある(褒められる)パターンでした。
これを知るだけで、子どもたちへの声かけも、変わってくるのではないでしょうか。
- 「今日は早く宿題をやっていてえらいね!」
- 「自分で勉強を始めるなんてエライ!」
- 「お手伝いしてくれてありがとう!」
などなど、とにかく褒めるポイントを見つけて、とことん褒めましょう!
「昨日は早くやってたのに、今日は全く手をつけてないわ…ゲームしてばっかり…」
と気になる時もあると思いますが、
そこはグッと我慢です!
進んで勉強する・進んでお手伝いするようにするには?
余談ですが、子どもたちや旦那さんが進んで勉強や手伝い、家事をしてくれるようになる方法があります。それは
「お手伝いしてくれる人になってね」
と〇〇してねではなく、
「進んでお手伝いができるような人になってね」と
こういう人になって欲しいという思いを伝えましょう。
これは主に子どもたちへの声かけですが、ぜひ試してみてください。
家事を手伝ってくれないダンナへの声かけは?
ダンナさんへの声かけも気になりますよね。
ダンナさんへはとにかく感謝の気持ちを伝えましょう。
例えば、あなたのお隣さんが、
- 食器を洗ってくれた
- 掃除機をかけてくれた
- ストーブの灯油を入れてくれた
としたら「こんなことしていただいて、ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えますよね?
それではなぜ、ダンナさんがしてくれた時は、同じように感謝の気持ちを伝えないのでしょうか。
家族だから手伝って当然、家事は分担して当然というのは、家族ですからその通りだと思います。そんな時はいつも一緒にいるダンナさんが、もしお隣さんだったらと思うと、感謝の言葉を伝えることができると思います。
家庭環境も、きっと良くなると思いますよ!
まとめ|褒め方のポイント
いかがだったでしょうか。
今回のポイントは、
ほめる時はほめて、失敗した時はスルーする
ということが大切です。
ホンマでっかTVでおなじみ、植木理恵先生は自分の本の中で「アメとムシ」と言っていました。「アメとムチ」ならぬ「アメと無視」なんて、すごく面白いことをいう人だなと感心しました!
我が子のこととなると、少しのことで口を出してしまいがちですよね。勉強せず、ずっとゲームばかりしてる子どもを見ると心配ですし、勉強させなきゃという親の焦りもありますよね。
そんな時もグッとこらえて、ほめることだけしてみてください。
きっとあなたのお子さんも、進んで勉強したりお手伝いをしたりしてくれるようになりますよ!
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!